「バイオバンクの日2026 ~つなげる、ひろげる、未来の医療~」を開催しました

2026-06-29

イベント

2026年6月6日の「バイオバンクの日」登録1周年を記念し、「バイオバンクの日2026 ~つなげる、ひろげる、未来の医療~」を開催しました。

本企画は、次世代医療実現バイオバンク利活用プログラム(次世代医療実現推進プラットフォーム・ゲノム研究プラットフォーム利活用システム/課題管理番号:26tm0424402h0004)の情報発信活動の一環として実施したものです。

バイオバンクは、研究参加者から提供いただいた試料や情報を適切に保管・管理し、医学・医療研究に活用する研究基盤です。
本企画では、「バイオバンクの日」を機に、市民、研究者、医療関係者、企業、行政関係者など幅広い方々に向けて、バイオバンクの社会的意義や未来の医療への貢献について発信し、理解と認知の向上を図ることを目的としました。

全国8施設で一般向け見学会を開催

2026年5月から6月にかけて、全国8施設のバイオバンクにおいて一般市民向け見学会を開催しました。
各施設では、バイオバンクの仕組みや役割の説明、研究内容や研究成果の紹介、施設見学、参加者との意見交換などを実施しました。DNAや血清などの生体試料を保管する設備や試料処理工程、自動化機器などを公開した施設もあり、参加者は研究を支える現場を間近で見学しました。
見学会には、一般市民、患者・家族、学生、研究者、医療従事者、企業関係者など幅広い層が参加し、バイオバンクが研究や医療の発展に果たす役割について理解を深める機会となりました。

銀座で展示・トークイベントを開催

6月5日から7日にかけて、東京都中央区銀座のGALLERY ART HOUSEにおいて展示・トークイベントを開催しました。

展示テーマは「つなげる ― 試料・情報が未来の医療へ届くまで」。

会場では、写真家の西澤丞さんによるバイオバンクの写真展示や、漫画家の蛇蔵さんによるバイオバンクを分かりやすく伝える漫画の展示を行い、研究現場やバイオバンクの活動を、より身近に感じていただける展示を実施しました。また、バイオバンク・ネットワーク ジャパンの活動や、未来の医療・ヘルスケアを支える研究基盤としてのバイオバンクの役割についても紹介しました。
会期中の来場者は約100名にのぼり、研究関係者だけでなく、銀座を訪れた一般市民や海外からの来訪者など、多様な方々にご来場いただきました。

異分野のゲストと語る「未来の医療」

展示期間中には、異なる分野で活躍するゲストを迎えたトークショーも開催しました。

6月5日は発酵デザイナーの小倉ヒラクさんを迎え、「発酵とバイオバンクから考える未来の健康」をテーマに対話を実施しました。発酵文化や健康との関わりを切り口に、目に見えない資源を未来へつなぐ価値について語られました。

6月6日はYouTubeチャンネル「厳選クラシックちゃんねる」のnacoさんを迎え、「受け継ぐ文化と未来へ残す研究基盤」をテーマに対話を行いました。文化の継承とバイオバンクに共通する“未来へ受け継ぐ”という視点から、多角的な議論が展開されました。

来場者との対話から見えた関心と期待

参加者からは、「バイオバンクを身近に感じることができた」「研究者や参加者の思いを知ることができた」「未来の医療を支える重要な活動だと理解できた」といった感想が寄せられました。
また、展示会場で実施したシール投票には93名が参加し、「バイオバンクを知らない」と回答した方が50名、「知っている」と回答した方が43名でした。この結果から、認知度向上に向けた継続的な情報発信の必要性が改めて示されました。

トークショー参加者アンケートでは、「バイオバンクに対する印象が変わった」「社会や研究への貢献を実感した」「今後さらに知りたいと思った」といった回答が多く寄せられました。一方で、「一般市民はどのように協力できるのか知りたい」「バイオバンクの仕組みをもっと分かりやすく説明してほしい」といった意見もあり、今後の情報発信に向けた課題も明らかになりました。

イベント全体を通しては、バイオバンクにはどのように協力できるのか、提供した試料や情報はどのように研究へ活用されるのか、研究成果はどのように社会へ還元されるのか、海外ではどのような取組が行われているのかといった質問が多く寄せられました。

また、「バイオバンクという言葉を初めて知ったが、その意義を理解できた」「将来の医療につながる重要な取組だと感じた」といった声も聞かれ、参加者との対話を通じて理解と信頼を深める機会となりました。


今後に向けて

今回の「バイオバンクの日2026」では、全国のバイオバンク施設が連携し、見学会や展示・トークイベントを通じて、多様な方々へバイオバンクの価値を発信することができました。一方で、バイオバンクの認知度は依然として十分とは言えず、継続的かつ分かりやすい情報発信の重要性も改めて確認されました。

今後も全国のバイオバンクが連携しながら、見学会やイベントに加え、SNSや動画など多様な手法を活用した情報発信を進めてまいります。また、研究者、医療関係者、企業、患者・家族、一般市民など、多様なステークホルダーとの対話を重ねながら、未来の医療を支える研究基盤としてのバイオバンクへの理解と信頼の向上に取り組んでまいります。

ご来場、ご参加いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。